矢ヶ部俊彰
yakabe toshiaki 矢ヶ部俊彰 有限会社北大・医大進学塾 代表取締役 https://igaku-mps.com/

Profile略歴

北海道大学医学部医学科卒業。大学卒業後は、札幌を中心とする道内でがん治療の臨床医として研鑽を積む。
2021年に北大・医大進学塾の代表取締役に就任。現在は医師と学習塾代表の二刀流として活躍中。

現在の仕事についた経緯

もともとは私自身が北大・医大進学塾(前:医学進学塾)の生徒でした。
私は、医学部や旧帝大に毎年合格するような高校出身ではなく、いわゆる地方の一般的な高校を卒業し、そこから本塾に出会い北海道大学医学部医学科に合格し、『医師』という道に進むことができました。
その過程で、医師として多くの患者を治療する唯一無二のスーパードクターを目指すことも大切ですが、N=1(自分だけ)では仮に10万人を救えてもそれ以上は不可能だとも考えるようになりました。
特に北海道では、札幌を中心として、その他の地方都市が広く点在しているため、医師の絶対数は非常に重要です。そのため、私と同じように北海道全体の医療を支えたいと考える北海道生まれ北海道育ちの学生たちの教育支援をする方が、根源的には重要かもしれないとの判断に至りました。

仕事へのこだわり

北大・医大進学塾のミッションとしては、大きく二つあります。
一つは、『医学部や難関大に合格するための学力を上げること』、もう一つは、将来医師として、あるいは社会のリーダーとして活躍する人材に欠かせない『人としての成長を支援すること』です。
学習塾の中には、学力を上げることばかりに偏っている所もありますが、特に医学部や難関大を受験する生徒は、人としての成長なくして学力のみが上がっていくということはありません。つまり、ある一定の偏差値帯までは学力のみの課題で解決できますが、ある偏差値帯を超えてくると人としての成長も同時に要求されます。
例えば“勉強の復習”というわかりやすいテーマで考えてみると、『先生に課された宿題をやる』という当たり前のことをきちんとできるようになることが最初の一歩になります。ここから次第に高次の段階に進むと、課された宿題をやるのは大前提として、現在の立ち位置、授業の理解度、苦手・得意教科の分析、残り時間からの逆算などを客観的に行う必要性に迫られます。『自分には〇〇が足りていないから××にも取り組む』『優先順位として、今日は△△をやって、□□は今日はやらない』などを自主的に考え、判断と行動、さらにその結果を踏まえた自己フィードバックなどのサイクルを形成することが大切です。
このように本塾では『何が良くて何がダメなのか』『何を優先して取り組むべきなのか』『得られた結果と課題に対して、自分はどうすべきなのか』という正のサイクルを受験期に養う課程からサポートし、将来の必要なときに真の力を発揮できるようにしてもらいたいと考えています。

若者へのメッセージ

もし自分が本当にやりたいこと、挑戦したいことなどがあれば、積極的に挑戦してほしいと思います。
心配に思っていることの9割は実際には起こりません。激動の時代、何かをやるリスクよりも、何もやらないリスクの方が大きいと感じます。もし自分が『将来医師になりたいんだ』という強い気持ちがあれば、積極的にチャレンジしてみるべきだと思います。その過程で、皆さんは確実に一回りも二回りも大きく成長します。
また、最初から100点満点を目指すのではなく、はじめは30点でも40点でも大丈夫です。大切なのはその30点、40点という結果を踏まえて、次は50点、60点、さらに次は70点、80点と毎回自己記録を更新できるようなサイクルを形成することです。そして、どんな人もはじめは30点、40点なのです。
どうせやるなら、一日も早く挑戦し、その道を突き進んでほしいと考えています。