ものづくりが得意で将来の目標が明確だったため、16歳で建築塗装業の会社へ就職。塗装の仕事を経験し、その後は大工作業や足場工事なども経験する。若さゆえに数々の苦労や失敗をしたが、21歳で管理職など責任ある仕事を任される。その後、24歳で一級塗装技能士や乙種第4類危険物取扱者、各種診断士を取得。
現在は実績が認められて多くのNO.1賞を受賞し、一般社団法人企業価値調査機構からSMBエクセレント企業賞なども受賞している。また、施工以外にも塗料開発なども行っており、静岡県磐田市と名古屋市で4店舗展開中。
下積み時代には、年齢が若かったこともあり、いくらお客様のために丁寧な仕事を心掛けても未熟者扱いされることが多く、辛い思いをしました。それを払拭したいと思い、自分が施工した仕事に誇りを持てるように、どんなことがあっても丁寧な仕事にこだわりました。そしてその甲斐あって、やがて私の仕事ぶりが周囲に認められるようになりました。
しかしながら会社員ですので、工期や予算といった縛りがあり、こだわりたくても妥協せざるを得ないこともありました。そんなもどかしさを感じていた時、社長から「こだわりを大切にしたいなら独立してみてはどうか」と勧められたのです。
私の中で「自分の思い描く仕事を提供したい」という気持ちもあったため、独立を決意しました。
私は性格柄、几帳面で職人気質なところがあり、お客様から見えない部分も細部までしっかりと施工することにこだわってきました。それは自分との戦いで手が抜けなかったからです。そして、この精神が全ての仕事に活きていると思います。私は誰よりも施工品質に対するこだわりが強いです。
現在では、社員たちも私と同じ考え方とやり方ができるように「言語化と見える化」に力を入れており、環境改善のためのITツールを導入しています。社員との情報共有や業務マニュアルの整備など、それぞれに基準を設けて数値化することで明確にし、業務品質・効率向上の取り組みを行っています。
現在、リフォーム工事に関するトラブル相談件数は毎年6000件以上(消費者センター調べ)あり、深刻な問題と言えます。
その中で手抜き工事や間違ったやり方での施工トラブルも多くあります。そもそも職人仕事は、知識や経験がなくても誰でも簡単にできてしまう職業であり、資格のない人は知識や技術は就職している会社の個人に依存します。そのため知識や技術が均質でないことは必然なのです。
そのため私たちは、人に左右されるのではなく、基準をマニュアル化することで均質な知識と技術を習得できる環境づくりをしています。また、業務品質向上のために研修を設けて、質の高い技術者教育に取り組んでいます。
品質の高い施工を提供することで持続可能な住まいとなり、きれいなまちづくりへとつながると思っています。
その道はいばらの道かもしれない。横道も多くあるが、自分を信じて決めた道ならただまっすぐに突き進む。
その先には必ず光が射してきます。