高藤まりこ
takafuji mariko 高藤まりこ ゆえん合同会社 代表 https://yui-en.com/

Profile略歴

広島県広島市出身。
大学ではスポーツ栄養学を専攻。
とあるきっかけから上京し、数年の芸能活動を行う。25歳で大手不動産会社のリノベーション事業部へ入社。
その後、中堅M&A仲介会社のインサイドセールス部リーダー、グループ150億企業のスタートアップ会社でのアドバイザー兼取締役などを経て、2022年「ゆえん合同会社」を東京にて設立。2023年秋、故郷広島にもオフィスを設立。
現在は企業の集客・営業面をサポートする営業総合支援事業や、採用支援を軸にしつつ、地域応援のイベントを企画するなど多方面で活躍中。

現在の仕事についた経緯

祖父、父、兄が経営者という環境で育ち、漠然と「自分もいつかは起業を」と考えていました。でも何をビジネスにするか、これといったものが見当たらないうちは興味がある仕事に全力で打ち込みました。
コンサルティングやインサイドセールスの手法、スタートアップのノウハウを学び、2022年に自社の設立に至りました。

仕事へのこだわり

常に個人事業主というか、雇われている人ではなく会社の看板を持った事業主である意識を持つようにしていました。
最初に就職した大手不動産会社のリノベーション事業部では、所属している大半が建築士やインテリアコーディネーターというプロ集団。私が入社する数年前から未経験者を採るようにしたそうですが、学生時代全く別の専攻をしていたので本当の0ベーススタートでした。業界トップの企業でしたので、入社してまもなく年間6000万のノルマが課されるという酷な環境で、ノルマが達成できず1~2年でやめていく人も多かったです。
私の場合は持ち前の負けん気で、3年目に入るまでは仕事と並行して相当勉強しました。努力と周りの支えがあって3年目で東日本のトップセールスになれました。それが達成できたのはおそらく、雇われているのではなく、会社の看板を背負った事業主である感覚を大切にできたからだと思います。
自身が事業主という意識でいると、その仕事のプロでなければいけないということが当たり前になります。同じ商材を売るとしても、自分の会社の看板を背負うことで提供できるメリットや価値と、他社のメリットや価値は違います。会社の強みはなんだろう、といった考え方も、この頃に身につきました。プロ意識も、責任感も、随分変わりました。私の場合、そういった考えを最初から持てていたのは、やはり身近に経営者がいたからだと思うので、家族にも感謝です。
今思うことは、意識の持ち方で人の成長曲線は随分と変わるということです。最初からプロ意識を高く持つようにしてきたことは、今の自分につながっていると思います。きっと、流されるまま過ごしていたら、今の経営者の自分はいなかったと思います。
20代前半の頃は、理想の自分と現実の未熟な自分とのギャップに一喜一憂していた時期もありましたが、今ようやくそのギャップが埋まってきた気がしています。いろんな失敗や悔しい思いをしながらも、日々の積み重ねをした時期の大切さを実感し、いろいろ乗り越えてきた過去の自分に感謝の気持ちでいっぱいです。

「SDGs」についての取り組み・考えなど

ゆえん合同会社では、「女性も活躍する社会を創るNo.1企業になる」という理念を掲げています。SDGsの[5.ジェンダー平等を実現しよう]に該当する取り組みになるかと思います。
私がこの理念を掲げて会社をスタートさせた経緯は、自身が会社員時代に、トップセールスだった女性の先輩方(当時30歳前後)が仕事を続けるか、結婚して子供を産むか、当たり前のように悩む姿に強烈な違和感を覚えたことがきっかけです。
働くことが嫌いな方は別として、働きたい方や高いポテンシャルのある方が、ライフイベントによって制限される環境をなんとかしたいと思いました。私自身も、選択を迫られるようなことはしたくないですし、環境さえ整えれば仕事も家庭も大切にできると思うのです。
起業当初からこの理念を掲げていますが、新しくジョインした社員の中には、ここに私以上に強く共感し、仕組みづくりや業務に邁進してくれている方もいます。
今は女性ならではの強みといいますか、活かすべき特性もたくさん見えてきました。伝わる形でデータ化や言語化をし、男性の強みと女性の強みが活きる形を実現をすることで、より良い社会になっていけばと思っています。

若者へのメッセージ

自信(自分を信じること)をもち、思う通りに生きてください。若いうちは経験も実績もないかもしれないけれど、若さとこれからの長い時間があります。
自信に根拠はなくていいのです。失敗も含めて経験したこと全てを糧にする覚悟さえ持てば、意外と人ってなんでもできます。そして、そんな素直でまっすぐ生きる方を、大人たちは引き上げたいと思っています。
情報が溢れ、“失敗しないこと”を教える当たり前の風潮もあると思います。でも、大切なのは、失敗しないことではなく、失敗した時にどうするか?転ばないことではなく、どう上手く転ぶか?だと思います。
私は、失敗や転び方が分からないまま30代になったことを考えるとゾッとします。体当たりでぶっかったからこそ知り得たことがあります。自分の得意や不得意なこと、周りへ本当の意味で感謝すること、社員が何を望み経営者としてどう判断すべきかということ。プライベートでもこれらは全く同じです。いろんな経験をしたからこそ、肩の力が抜け、自然体で自分の思う通りにいろんな判断をしながら生きていけています。
是非、何にでもなれる大切な時期を、思う存分に満喫してください。応援しています!