下浦敬止
shimoura keishi 下浦敬止 株式会社 橿原衣裳 代表 https://kashihara-costume.com/

現在の仕事についた経緯

個人的なご縁があり、入社しました。

仕事へのこだわり

当社は貸衣装業と関連する事業を営んでいます。元々は婚礼衣装を中心にスタートし、和洋の礼装に加え、最近では浴衣や小紋などのカジュアル着物のレンタルも取り扱っています。
着物や洋装などのモノをレンタルで提供する仕事ではありますが、私自身は我々の仕事はサービス業だと思っています。
当社の商品の利用を検討されるお客様は、必ずモノを利用すること以外に目的をお持ちです。単にステキな着物を着てみたいということではなく、結婚式をはじめ各種の式典や御宴席など特別な場に赴くために相応しい御召し物を求めておられる訳です。
また、特に礼装着物をご検討の場合、どのような着物を選んだらよいか今一つ確信をお持ちでないケースもよくあります。
このようなお客様のニーズにお応えし、お客様の課題を解決するためには、単に商品を揃えるだけでは不十分だと考えています。お客様との会話の中で、どのような場へ、どのようなお立場でご出席されるのか、会場はどんな雰囲気なのか、着付けやお着替えはどうなさるのか、ヘアセットはどうされるのか、など様々なことを我々が理解して初めてお客様の用途に相応しいご提案ができると思います。
写真撮影とは違い、それなりの時間、着用してその場で活動されることを想定して細かい点まで行き届いたご提案を心がけるようにしています。
レンタルですので、ご返却時などにお客様からご利用後の感想やご意見をお聴きできる機会も多くあります。
「良かったよ」「何も不足は無かったよ」と言って貰えれば、我々にとって一つの仕事が成功したと言えるのではないでしょうか。

「SDGs」についての取り組み・考えなど

当社は小規模事業所ですので、電気のこまめなオンオフや店舗照明のLED採用など、ごく当たり前のことしか実行しておりません。
レンタルという業態自体、SDGsの理念に沿った部分があるのかなと個人的には思っています。
また、当社が扱う着物、特に礼装着物は長い歴史を持つ日本独自の服飾文化であり、そこで使われている技術や表現技法などは世界に誇れるものだと思っております。
昨今では制作を担っていただいている作り手の減少など、将来の持続可能性が危ぶまれることがあるとも聞いております。
甚だ微力ではありますが、我々の立場で日本の着物文化を繋げていくことに少しでも貢献できればと考えております。

若者へのメッセージ

私が若かった頃と比較して、現代はテクノロジーの進歩を背景に、非常に変化が激しい時代だと思います。言ってみれば過去の経験がそのまま将来に当てはまり難い時代であり、今後もこのような傾向は益々強くなっていくと予想しています。
なので具体的に「こうしたら良いよ」というアドバイスは出来ませんが、日常を充実したものにするためにも、ぜひ好奇心を失わずに日々の仕事やプライベートに向き合っていただければと思います。
懸命に物事に取り組むことも大事ですが、それ以上に意義を考えたり楽しんだりすることも大切だと思います。