蕭勝華
shenghua hsiao 蕭勝華 株式会社エンドレス 取締役COO 最高執行責任者 https://endless-inc.jp/

Profile略歴

1994年台湾生まれ。2歳の頃に来日。13歳まで浅草で育ち、14歳で渡米。
南カリフォルニア大学在学中に、TradeBank株式会社の起業・会社売却や、マッキンゼー・アンド・カンパニー・インクでの就業を経験。
大学卒業後は、KPMGコンサルティング株式会社に入社し、2018年に株式会社エンドレスの取締役に就任。
次々に新しいブランドを立ち上げ、2024年に全国130店舗を超える事業展開を実現。

現在の仕事についた経緯

サンフランシスコの高校を卒業後、ロサンゼルスの南カリフォルニア大学に進学した際に、多くの起業家と出会い刺激を受けました。
大学在学中にはTradeBank株式会社を起業したのちに会社売却。
その後は在学中にマッキンゼー・アンド・カンパニーに就業する機会をいただき、そのまま入社しようと考えていたところ、父から事業承継に向けて日本に戻ってくるようにとお話がありました。
会社を継ぐにあたって、日本のマーケットや文化を理解する必要性があると感じていたため、KPMGコンサルティング株式会社の日本法人に入社し、電力会社・大手総合重工業・大手IT企業など、複数社のコンサルティング経験を積んだ後、家業であるエンドレスに入社しました。

仕事へのこだわり

起業した時から変わらないのは、自分自身が「人の中心に立つ」ことを意識して、変化を恐れず挑戦し続けることです。
多くの人は「出世する」=「人の上に立つ」ということだと解釈していますが、この考え方は根本的に間違っていると思っています。
人は人であり、上も下もない。「人の上に立つ」という考え方は古く、私は「人の中心に立つ」という考えを持つようにしています。
役職が高ければ高いほど中心に立って、熱量をもって周りの人を良い方向に巻き込み、自身が率先垂範して課題解決をしていくマインドで行動を起こしていくことが大事です。
タイヤのような円を想像すれば理解しやすくなりますが、タイヤは中心にいけばいくほど熱量もスピードも増していきます。この円の動きを会社に置き換えると、経営陣が一番中心にいて、中心の近くにいる人ほど早く動き、熱量があるということになります。
そして、熱量の高い人、速度の速い人が、円の中心に沢山集まれば集まるほど、その円がより速く、どこまでも力強く回転していきますし、より大きく膨らんで会社も大きく成長していきます。
人の上に立つという意識ではなく、人の中心に立つという意識を持って挑戦をし続けている人が求められる世の中になっていくと思うので、今後も同じ考え方で会社を経営していきます。

「SDGs」についての取り組み・考えなど

『アクセサリーの廃棄を世の中から無くす』と決めてから様々な取り組みをスタートさせました。
ファッション業界における昨今の在庫問題や廃棄問題を解決し、サステナビリティに貢献するため、商品の販売経路拡大を目的としたサステナブルブランド「ruinas(ルイナス)」を立ち上げ、長期店舗やPOP-UP STOREの出店を行っています。
自社の正規在庫商品・サンプル商品等を、お客様へ商品の質を損なうことなく、リーズナブルな価格で提供する、環境を考慮したブランドです。
ストーン付きのバンスやイヤカフなど、他店では高額で販売しているようなアクセサリー、ファッション雑貨全品を、嬉しい価格で提供することで連日賑わい、お客様からも大変喜ばれております。

また、株式会社エンドレスでは、SDGs(持続可能な開発目標)への取り組みの一環として、店舗にてお客様から不用なアクセサリー類を回収し、寄付活動を実施しています。
お客様からご寄付いだきましたアクセサリーにつきましては、不用品を開発途上国に輸出し、海外で現地販売しています。その売上の一部を寄付する「リボーンプロジェクト(https://www.kataduke-kaitori.com/reborn/)」を通じて、認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会【JCV】(https://www.jcv-jp.org/)にワクチンを寄付し、ミャンマー、ラオス、ブータン、バヌアツの子どもたちにワクチンを届ける活動を行っております。
年間で約20,000人以上の子供たちにワクチンの提供をし続けることに成功しており、例年寄付件数が増えている状況となっております。

若者へのメッセージ

「挑戦しない人生はつまらない」という意識を持っていることが大切です。
計画して「うまくいかないのではないか」と考えて実行しない人が多いと思いますが、挑戦しないと何も始まりません。
失敗を恐れずに、変化を恐れずに、まずはチャレンジしてみて欲しいです。
何もしなければ失敗はないけれど得るものもないので、まずははじめの一歩を踏み出しましょう。