野間優佑
noma yusuke 野間優佑 野間優佑公認会計士事務所 / 株式会社ENiSi 代表公認会計士 / 代表取締役 https://yr-cpa.jp/

Profile略歴

早稲田大学商学部卒業。金融機関で金融商品の法人営業を経験したのち、退社して公認会計士を目指す。大手監査法人にてIPO監査およびアドバイザリー業務に従事。その後メガベンチャーの社内公認会計士としてIPOを主導し、2021年12月にプライム上場を達成。複数の会社でCFO業務・FAS業務・監査役業務を経験。2023年6月に独立し、IPOおよび経営コンサルティングのサービスを提供している。

現在の仕事についた経緯

金融機関で法人営業をしている最中、リーマンショックによる社会の混乱に直面しました。金融機関よりももっと世の企業を強く支える力が欲しいと思い、一念発起して公認会計士を目指しました。
これからの世でイノベーションを起こすのはベンチャー企業、ベンチャー企業が元気であれば日本全体が元気になる筈だという想いから、IPO分野を中心に経験を積みました。
大手監査法人・メガベンチャー・スタートアップなどIPOに係る様々な会社に在籍して業務に従事した上で、これらの経験を強みに独立開業しました。
公認会計士によるコンサルと言えば、ファイナンスに係る「守り」の部分を想定しがちですが、ベンチャー企業に必要なサポートは守りのみではないとの想いから、広く人脈を広げ「攻め」の方面の専門家とも連携した上で総合的にサービス展開をしています。

仕事へのこだわり

新卒で社会に出たタイミングでは自分の将来について深く考えておらず、なんとなく金融機関に就職しました。リーマンショックを経験したことで世の中がいつでも大きく変わりうることを痛感し、以降、経営者を強く支えられる存在になりたいと思うようになりました。
強い資格を持つと強い信頼が備わります。入口としてこの資格を使ったうえで、公認会計士の枠に収まらず幅広く経営者をサポートすることを目標にその後の人生を歩んできました。
いろいろな人と出会い交流することが好きな性格で、公認会計士を150人ほど集めて個人的な懇親会を主催することなどを好むことから、楽しい仲間たちが多く、強い連携が自然と備わりました。ボランティアで母校(逗子開成高等学校)の校友会常任副幹事長を引き受け、次世代の人材のサポートにも力を注いでいます。
世の中のすべての人が何らかのプロフェショナルであり専門家なのだと思います。仲間それぞれの強みを活かし合えば、自分だけでは成し遂げられないようなことでも何でもできる可能性があるのです。信頼できる人間との縁を紡ぎ、全員にとって苦しくも楽しい経験を積んで行けたらと思います。

「SDGs」についての取り組み・考えなど

IPOの最大のテーマがSDGsだと思います。直接的にこれに言及する基準があるわけではないですが、会社が上場して多くの人から資金を調達する以上、未来永劫の発展を目指すべきです。
近年、会計に関する事項や会社がIPOをする際に要求される事項は厳しくなっていますが、これらも「持続可能性」をテーマとしていると捉えるとしっくりくるものが多いです。
日本で少子化が進んでいるのは周知の事実ですが、これは会社に置き換えても同じではないかと思います。もっと起業家が盛んにチャレンジできる土壌を整えることで、その中からイノベーションが起こり、次の時代の日本社会を支えるものだと信じています。この部分で貢献することで持続可能な社会を実現して行けたらと思います。

若者へのメッセージ

私は社会人になるまで明確な夢を描けずなんとなく社会に出た後に、このことを後悔して大きく進路を変更しました。25歳からの勉強は10代の時とは違い過酷でしたし、社会に取り残されているような不安に駆られることもありました。困難は伴いましたがこの決断をしたことでとても豊かな人生になりました。
今でも日々いろいろなジャンルの勉強をしていて、心理カウンセラーやジムのインストラクターなど、直接仕事とは関係ない資格も保有しています。なにも資格である必要はないのですが、幅広い知識はあればあるほど使える技が増えます。それから一緒に仕事や遊びができる仲間たちがいたから今の自分があると日々思っています。
お伝えしたいことは2つです。①いくつになってもチャレンジは可能で思っているほどリスクなんて存在しないこと②人との縁は人が持ちうる最大の力になることです。できるだけ多くの人と関わり、チャレンジしたいことがあればどんどんチャレンジしてください。