環境計測株式会社という環境監視の会社に入社し35年。技術・営業として国交省の大気常時監視事業や道路環境対策の調査分野での新規事業に多数取り組む。
その後2社転職し、環境調査のコンサルタントとしての実績を積み、2022年7月にエコ・クリエ株式会社を創業し独立。
現在は環境調査部門とリアルナチュラルコスメブランド「few」事業を立ち上げ、お茶のチカラを活かした化粧品を開発し販売。並行して耕作放棄された茶畑を再生中。
また、一般社団法人日本リスクマネジャネットワークの理事として、環境やリスクマネジメントの講演会、普及活動や講師などで活躍中。
2018年に前職において、オーガニックの資材開発を推進していました。
その事業の中で大阪国際大学が主催するキッズキャンパスに「京都府南山城村の稲作」があり、食育と自然観察と無農薬稲作を提案し、3年間実証実験を行いました。
そのとき圃場横に耕作放棄されたお茶の花がネロリのようなやさしい香りで咲き誇り、そのチャノキの有効成分から化粧品としての可能性を感じたことがきっかけです。
前職の退職を機会に「京Chanomie」プロジェクトを設立しました。
地元と専門家の協力を得て、「中山間地域と課題解決と健康な笑顔をみたい」の思いから、エコ・クリエ株式会社を設立し、リアルナチュラルコスメブランド「few」を立ち上げました。
環境関連の仕事がしたく、環境計測株式会社に入社しました。連続測定器の維持管理をする仕事でしたが、機器は正常稼働していることが当たり前で、分解点検などで調子がおかしくなることもあり、マイナス評価の仕事と感じていました。しかし、連続稼働の機械は必ず劣化します。未然に回転音など異常を察知し、難しい故障を治すことに喜びを感じるようになっていました。32歳の時にこの保守の職種は廃れていくと感じ、営業部門に異動しました。
40歳になり、社会的責任とは何かと考え、環境NPOに所属し環境教育のお手伝いをする中で、大学院での社会人向け「環境リスク管理のための人材養成」プログラムに出会い、地球環境問題からリスク管理を幅広く論理的に学ぶことができました。
仕事では、2011年の大気汚染裁判がきっかけで国の事業をすることとなり、環境コンサルタント会社と共に、道路環境対策などの調査計画や、新しい環境対策技術の効果検証の測定提案など、面白い仕事をたくさんすることができました。
一方、大気汚染に係る学術研究者や関係機関の先生方とも連携しながら最新の知見を応用、活用する中で、PM2.5の成分分析など新規事業に数多く取り組みました。
2015年に環境計測株式会社を退社して特色のある環境調査会社を2社経験し、環境コンサルタントとしての経験を積むことができました。
そして、2022年にエコ・クリエ株式会社を設立しました。
<まとめ>
自分の力は知れているので、専門家の方々に学ぶことと、縁を結んだ人には感謝し、恩返しができることは何かを考えていくことでしょうか。
その根底はチャレンジ精神です。「失敗がないと何が最適かわからない」とのエジソンの言葉どおりです。
私は40歳頃に社会的責任とは何かと考え、環境NPOに所属し環境教育のお手伝いをする中で枚方市の環境教育指針策定の審議委員をしました。
また、「リスクマネジャ(環境)の有資格者の団体、一般社団法人日本リスクマネジャネットワーク(JRMN)で理事をしています。そのJRMNでは、知の市場講座「大気汚染問題」の講師を10年間行い、現在は「防疫薬総合講座」を主催しています。
セミナーとして「農薬の生態リスク」「食料安全保障」「ウシのメタンなどの環境問題」「食品と化学物質のリスク評価の違い」「お薬と環境」を行い、今後は「窒素循環と飽和と環境」「海洋マイクロプラスチック」などの最新のセミナーの開催を予定しています。
弊社エコ・クリエ株式会社の設立趣意は、環境監視から環境創造への転換です。公害の健康影響防止のために測定分野にいた経験から、健康な生き方と笑顔と環境を創りたい。そんな思いで、食育・環境保全・健康(コスメ含む)の3本柱で運営しています。
地縁で結ばれた南山城村は、消滅都市に指定された2500人の京都唯一の村で、宇治茶の名産地として景観もよく、都心から1~2時間と2拠点移住も可能です。
使われなくなった茶畑、畑、田んぼを借りて無農薬で化学肥料は使用しない生活をおくり、地元や都会のサポーターの方々に整備していただき、実際に栽培したものを返礼品としてお持ち帰りいただいています。野山の山菜も彩りを添えます。自然の中でのお弁当の時間は気持ちの良いものです。今後はサポーターを増やし、子供たちに農村体験をして遊んでほしいと考えています。
弊社リアルナチュラルコスメ「few」ブランドは、人が見向きもしないもので有効成分のあるものに焦点をあてて採用し、良質でニッチな商品開発を進めていきます。
<今を大切に>
今の一瞬の決意と行動には未来の結果があります。
現実には不本意と思える事も深掘りしたり横出ししたりすることで見方が変わるときがあります。たとえ全うできなくても後日にはその経験が活きると考えます。
今何をしたいかを決めることが大事です。その中で、興味がある、面白いと思える事を見つけられる人は幸せです。
<チャレンジ精神と人の縁>
初めての取り組みには保身と恐れと失敗のリスクを感じ、考えてしまいます。
新プロジェクトを始めるときは、困難の連続であることを自覚するようにしています。
誠実に事業を進めていると、周囲の人に助けられることがたくさんあり、感謝しかないです。
<環境関係をめざす人へ>
知識は大切で多くを学ぶと矛盾や不適切なことが沢山見えてきます。
だからといって環境活動は、芸術や文化を破壊し注目を浴びてアピールすることではないと考えます。
環境を良くするには、生きとし生けるものの生命尊厳を大切にする思想の定着が肝要と考えています。共生の心をもって物事を解決する方法を模索してほしいです。