草野由美子
kusano yumiko 草野由美子 ゆうプランド株式会社 代表取締役 https://youplando.com/

Profile略歴

エステティシャンとして8年の経験を積んだのち、独立してオーナーエステティシャンへ。
その後、エステティシャンの最上位資格を取得し、企業や専門学校にて講師の活動を始め、多くのエステティシャンや講師を輩出。
結婚を機に、社員教育及び開業支援、OJTの仕組化などのコンサルティング業へシフト。エステティック業界第三者機関(日本エステティック機構)のアドバイザーを務める。
2020年から、一流のエステティシャンの活躍の場を拡げたいという想いから、一般企業研修講師、女性活躍推進コンサルタント、健康経営エキスパートアドバイザー、自治体営業コンサルタントなど、自身の活躍の場を拡げ、後進の育成に取り組んでいる。
2024年、個人サロンのオーナーエステティシャンがオンラインでサロン経営を学べる日本エステティックサロン経営学院を開校。

現在の仕事についた経緯

子供の頃から毛深いことがコンプレックスでした。さらに小学4年生の頃から顔中にニキビができはじめて、常に体毛とニキビに悩まされていました。
高校を卒業してアパレル業に就職した後、早速エステティックサロンに通い始めました。
その時に店長から「エステティシャンにならないか」と勧められたのがエステティシャンになったきっかけです。
それからエステティシャンとしてキャリアを重ね、独立を前に再学習のために門を叩いたのが、日本のエステティック業界の草創期を築いたスクールでした。
当時の学院長は業界団体の役員を担っていましたので、私自身も講師としての学びを深めることになり、業界団体に関わるようになって今に至っています。

仕事へのこだわり

サロンでの研修を受けたものの、日々エステティシャンとして目の前のお客様の求める結果を満足に提供できないことに対して、「お客様が求める結果を出せる知識を得たい!」と強く思い続けていました。
直接メーカーに問い合わせをしたり、業界誌の編集社へ問い合わせをしたり、少しでも早くお客様のお悩みが解消できるような知識を得たいと、常に答えを探し求めていました。

独立を前に再学習をしようと門を叩いた学院の初回の講義で、それまで積み重なっていた疑問がすべて解消されたという、私のエステティシャン人生の中でとても大きな出来事がありました。
エステティック業の草創期の土台を構築してきた学院の理論は、すべて臨床データのエビデンスを基に理論体系が構築されていて、表面的な知識がたった1度の講義ですべて繋がったのです。

その感動を胸に、講師として歩み出した30代前半、いつも「次の時代のエステティシャンに…」や、「お客様の求める結果に真摯に向き合っている現場のエステティシャンに…」正しい知識を伝えたいと話していました。
それを聞いていた師匠から、「なぜあなたは次の時代のことばかりを考えて、自分の事業を大きくすることを目指さないのか。」と問われました。

私は自分が目立つことや事業を拡大することにはあまり興味が持てませんでした。それよりも、自分がサロンに勤めていた時に、「知識や技術不足でお客様に結果を提供できなくて申し訳ない気持ちでいっぱいだったこと」や、「夢だったサロンを開業して喜んでいたのは束の間、経営者として不安でいっぱいだったこと」を思い出し、きっと今も当時の私と同じ思いをしているエステティシャンやオーナーエステティシャンがたくさんいるのではないか、そんな方たちに先を歩んだ者として伝えられることがあるのではないかという想いで、事業に取り組み続けています。

「SDGs」についての取り組み・考えなど

私自身は、SDGsの「誰一人取り残さない」というテーマを常に心に持ち続けています。
「みんなが幸せに、そして地球がずっと健康でいられるようにするため」には、ひとりひとりが思いやりの気持ちと親切心を持って、それをお互いに表現していくことが大事だと考えています。そしてそれは、エステティシャンという職業人に最も求められる在り方でもあります。

エステティシャンとしてキャリアを重ねていく中での悩みや、経営者としての不安を乗り越えた経験を通じて、私は常に周りの人々の最大の応援者であることを目指しています。
次の世代のエステティシャンや現場で奮闘するエステティシャンたちが、自分の知識や技術不足に悩むことなく、お客様に満足のいく結果を提供できるように。そして自分自身が「ありのままの自分の最大の応援者」になって、自分の人生を大いに楽しんで生きることができるように。エステティシャンたちに心身を癒され、励まされたお客様たちが、また社会の中で元気に活躍できるように。そんなことを願っています。

社会は科学の進化で、もの凄い速さで変化しています。ですが人の生活や営みの中には、普遍的に変わらないものがあります。
エステティシャンという道を先に歩いてきた者として、経験や知識や技術を次の世代に伝えたり、世代を超えて若い方たちのアイデアや考え方を活かしたりしながら、エステティック業界全体の質を向上させたい。そして、誰もが満足のいくサービスを受けられるようにすることで、「誰一人取り残さない」社会を実現していきたい。
このような熱い思いを胸に、これからもエステティシャンとして、講師として、事業者として、真摯に事業に取り組み続けて参ります。

若者へのメッセージ

皆さんこんにちは。
まずは、「自分にコンプレックスがあるから頑張れる」というテーマについてお話しします。
私もかつて、自分の性格や容姿、仕事上の技術や知識不足に大きなコンプレックスを感じていました。ですが、そのコンプレックスがあったからこそ、それを解消しようと努力をし続けることができたのです。
コンプレックスや不安感を持つことは、決して悪いことではないのです。それは自分を成長させるための大きな原動力になります。コンプレックスを解消するためにはどうすれば良いのかを考えて、ひとつひとつ実践することで、それが経験となって自己成長につながります。

もうひとつ「他人の機嫌を取るのではなく、自分の機嫌を保ち続ける」というテーマについてお話ししますね。
「他人の機嫌を取る」と、外部の環境や他人の言動に影響を受けやすくなります。反対に「自分の機嫌を保ち続ける」ことを意識していくと、外部からの影響を受けにくくなって、持続的なモチベーションを保つことができるようになり、自己成長と全体的な幸福感が向上していくのです。

皆さんの未来には、きっと素晴らしいことがたくさん待っています。
自分のご機嫌を保ち続けて、人生を楽しんでくださいね。応援しています!