岸田憲一
kishida kenichi 岸田憲一 株式会社岸田総合事務所 代表取締役 https://kt-office.co.jp/

Profile略歴

1994年に近畿大学を卒業後、同大学大学院で環境問題についての研究に取り組む。
1996年に大学院を修了して不動産開発コンサルタント会社に入社し、大規模な不動産企画に従事。円満に退社後、1999年に当時の副社長(現:顧問)の誘いを受け、父が経営する岸田登記測量合同事務所に入所。司法書士部門に配属され、法人間の不動産取引やエンドユーザー向けの住宅引渡し業務、及び不動産証券化に伴う不動産信託登記業務に尽力。
2002年、土地家屋調査士部門へ異動し、土地境界確定業務を主に担当。売買に伴う測量や住宅事業の開発に関する各種登記測量業務を経験し、団地戸建開発や分譲マンションプロジェクト、定期借地権や再開発など新しい法律を活用した複雑なスキームのプロジェクトに多く関わる。
2005年2月に淀屋橋事務所を設立し、所長に就任。淀屋橋事務所では土地境界確定業務、戸建マンションの登記全般、弁護士や税理士と連携した事業承継に伴う登記業務を経験。
2013年に司法書士部門と土地家屋調査士部門を法人化し、KTオフィス土地家屋調査士法人の役員に就任。プロジェクトの担当者としてだけでなく、法人を統括し組織づくりと社内会計業務に尽力。グループ全体で2016年にISO9001を取得。
2017年に創業者の岸田眞美が会長に就任した際、グループの代表に就任。事務所の拡大に伴い、2020年2月に淀屋橋から本町に移転し、組織は50名を超える規模に成長。
グループの経営理念は「まっすぐ」。組織力を生かした幅広い登記測量総合サービスの提供と、働く社員の幸せの両立を目指して精進している。

現在の仕事についた経緯

1975年に創業した父の事務所は、順調に成長し1995年には20名の規模となっていました。
永続が意識される組織に成長しましたが、組織は個人事業主のままで、後継者が未定となっていました。当時の副社長(現在は顧問)から後継者としての誘いがあり、私がその責任を担うことが自然だと感じ、この道を選びました。
学生時代に土地家屋調査士の資格を取得したことも、この業界に関わり士業でのキャリアを積む大きな動機の一つとなりました。

仕事へのこだわり

若い頃から地域でナンバーワンを目指し、期待を超える成果を追求してきました。
二代目としての立場で常に先代と比較され、なかなか認められない困難がありました。それにも関わらず、成長志向を持ち続け、どんな困難な仕事でも「何があっても断らない」という姿勢で臨んできました。チームでの複数プロジェクトへの取り組みは成功を収め、協力する重要性を深く学びました。この経験が現在の組織の拡大戦略につながっています。
また、人との出会いを何よりも重要視し、高い倫理観と誠実さを保ちながら日々自己研鑽を続けています。お金を稼ぐことよりも、他者に貢献して得られる「信用」の方が何より大切だと考えています。
昨今、時代の変化に速く対応するために、学び続けることが楽しみとなっています。学んだことを広く共有し、少しでも多くの人が幸福になるよう努力を続けています。また、失敗を恐れずに挑戦し続けることで自己成長を遂げ、新たな可能性を常に開拓しています。そんなビジネス人生を歩んでいます。

「SDGs」についての取り組み・考えなど

私は不動産登記と測量業務を行う企業の経営者として、SDGs(持続可能な開発目標)への取り組みを積極的に進めています。
特に、健康と福祉を促進する目標3、質の高い教育を保障する目標4、働きがいも経済成長も得る目標8、産業と技術革新の基盤をつくろうとする目標9、住み続けられるまちづくりを目指す目標11、つくる責任つかう責任を意識した目標12に注力しています。

目標3では、司法書士実務を通じて成年後見や相続のコンサルティングを提供し、クライアントの福祉を向上させています。これにより、社会の弱い立場にある個人の権利と利益を保護し、健康と福祉の向上に貢献しています。

目標4と9では、社員に対する教育プログラムを充実させ、専門技術と知識の向上を図り、質の高い教育の提供を実現し、技術革新を推進しています。これにより、持続可能な産業の発展に貢献しています。

目標8では、積極的なデジタル化により、業務のオペレーション化と分業化を実施し、働き方改革を推進しています。また、働きやすい環境を整え、働きがいのある職場を目指し、生産性向上を通じて経済成長に貢献しています。

目標11では、測量と登記業務を通じて環境に配慮した不動産利用を推進し、持続可能な都市とコミュニティの実現を支援しています。

目標12においては、消費者への責任ある消費を促すために、社内のリソースの効率的な利用とペーパーレスなどの取り組みを強化し、サステナビリティの実践を内外に示しています。

加えて、社員がSDGsの意義と目標を深く理解できるように、定期的な教育セッションと研修を実施しています。これにより、全社員がSDGsに対する認識を共有し、日々の業務を通じて具体的な行動に繋げています。
これらの活動を通じて、SDGsへの全面的な貢献を目指し、持続可能な社会の構築に向けて日々努力しています。

若者へのメッセージ

若いときは、知識もお金も人脈もないものです。その時にできることは、「量」で勝負すること。成功を掴むためには圧倒的な「量」が必要であり、多くの人が「量」から逃げて「質」に走りますが、実際には質は量からしか生まれません。
働き方改革が推進される現代では、仕事の「量」をこなすことが一層難しくなりました。しかし、それに逆らって量をこなすことができた人は、成功の確率がぐんと上がります。地道にコツコツと長期間努力を続けることが、実は成功への最も確かな近道です。

成長を志すなら、理想の自分を明確にし、その目標に向かってしっかりと計画を立てて生きることが大切です。何かが自らのもとに訪れるのをただ待つだけでは、望む結果は得られません。成功する人とそうでない人の違いは、自ら行動を起こすか、他人の指示を待つかにあります。
AIが活躍するこの時代、ただ指示されたことをこなすだけの仕事は将来的になくなるでしょう。指示待ちの人は、やがて役割を果たせず、普通の生活すら難しくなるかもしれません。

何かを成し遂げたいなら、目標や目的が必須です。夢や希望を持つことは美しいですし、先が見えないことを不安ではなく、人生の面白さと捉えてください。目の前の出来事に対して最善を尽くし、未来を切り開く努力をしてほしいと願います。
そして、何かを通じて他人に貢献することも大切です。たくさん寄付をすることにより、与えたものが自然に返ってきます。そうすることで、世の中の人々とのつながりが生まれ、幸せな出会いに満ちた豊かな人生を歩めるでしょう。