同志社大学大学院応用化学専攻博士課程後期修了。
大学在学中に海外(南アフリカ、フィリピン、ペルーなど)でのインターンシップを経験する。スラム街の経済自立を目指すインターンシップでは、幼稚園・裁縫・パン屋の立ち上げ・運営に携わる。
2018年、2022年にそれぞれ地元で飲食店を設立。
2023年にゼブラファーム株式会社を設立し、電気・水・食がどんな場所でも手に入る世界を目指す。専門は、海水の淡水化プロセスにおいて生じる濃縮海水をはじめとする、様々な生活・工業排水中の成分を分離し有効利用。
2023年3月に博士(工学)を取得。
海外でのインターンシップを通じて、世界中での電気・水・食の安定供給に強い関心を持ちました。
大学でも関連学問を専門的に研究し、これらの安定供給を実現する方法を模索してきました。国内ではこれらのシステムはほぼ整備されていますが、海外の整備されていない地域に同様のシステムを導入するには莫大な予算が必要です。
また、これからの社会は公的機関の支援に頼るのではなく、地域やコミュニティの人々が協力して助け合う「共助」の地域循環型社会へと変わっていくべきだと考えました。国内の地域規模で電気・水・食の供給を実現できるサービスを展開できれば、この技術を世界中へ広めることで、一定水準の生活を提供できると確信しました。
その魅力に惹かれ、ゼブラファームの前身の会社でインターンとして活動し、その後プロジェクトメンバーとして現ゼブラファームを設立しました。
ゼブラファームは、社会貢献(ロマン)と経済性(ソロバン)を両立と相利共生(集団・群としての共存)を大切する「ゼブラ企業」の考え方のもと、牧場(ファーム)のように、仲間(企業・個人)を迎え入れ、仲間を増やし、共に活動という想いで設立しました。
また、「100年後の未来へ継承する地球を育む」を理念とし、社会性、収益性、持続性を達成する環境に配慮した一次産業モデル・技術を開発し拡大させることで、紛争地域、難民街やスラム街、ホームレス街、被災地域などに関わらず世界中どのような場所や状況の人々においても、食料、水、電気、住宅環境を提供し、毎日お腹いっぱいに食べて、水も好きに飲んで、日々の生活を憂うことない毎日が楽しい、人にも環境にも社会にも優しい世界を目指しています。
また、経営資源を構成する4つの要素と言われている「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」の中で、特に「ヒト」を大切にするということを意識しています。
ゼブラファームが掲げる理念を体現し、目指す世界を実現するためには、各分野の専門家をはじめとする多くの「ヒト」の協力が必要です。同様の目標を掲げ、考えを共にし、目指す世界観の先にある「ヒト」の幸せを願い共に汗を流している近くにいる「ヒト」を大切にできなければ、遠くの顔も知らない「ヒト」の幸せを実現することは難しいと思います。
組織を運営していく中で、私自身も「モノ」「カネ」「情報」を優先してしまいそうになり、自身の未熟さ感じることも多いですが、ゼブラファームおよび私自身としても、「ヒト」を大切にするということに、より一層こだわっていきたいと思っています。
毎日お腹いっぱいに食べて、水も好きに飲んで、日々の生活を憂うことない毎日が楽しい、人にも環境にも社会にも優しい世界を目指して、「100年後の未来へ継承する地球を育む」ことは、まさにSDGsの達成にも直結すると考えています。
これからの社会は公的機関の支援に頼るのではなく、地域やコミュニティの人々が協力して助け合う「共助」の地域循環型社会へと変わっていくと考えています。
また、電気・水・食を自給できるシステムを各地に展開し、各地域で自立した循環型社会を構築することで、SDGsに貢献できるだけでなく、地域の魅力向上や災害時のインフラ寸断リスクにも備えることができると考えています。
また、再生可能エネルギー・創エネルギーや、水の循環システムを、農業や養殖といった食の生産・自給と組み合わせることで、災害時に活躍できるロールモデルにもなり得ると思います。
さらには、循環によって生じる廃棄物を有用な形で回収し利活用することで、産業活動に伴う環境負荷を低減し、クリーンなシステムを供給することが可能で、これにより、豊かな地球と社会を育むことに貢献できると考えています。さらに、これらのサービスを開発し世界中に広めることで、一定水準の生活を提供できる新しい産業の基盤を整備することにも貢献できます。
ゼブラファーム創業の想いでもある「集団・群としての共存」を大切に、牧場(ファーム)のように、仲間を迎え入れ、仲間を増やし、共に「100年後の未来へ継承する地球を育む」ことができれば嬉しいです。
私自身、感動は自分自身を動かす力になると思うし、人を動かす力になると思っています。いろんなことに目を向けて、いろんなことを経験してみて、いろんなことを感じてみることを大切にしたいと思っています。
一方で、徐々新しいことに目を向ける機会が少なくなっていることや、経験して感じる分野の幅が狭くなっていることを感じています。
日々やりたいことは増えていき、できること・やるべきことも少しずつ増えていくに従って、日々の予定に忙殺され、行動や時間の量的な余裕は日に日になくなってしまっているように思います。
10年後、20年後には、自分自身の中でこの傾向をより顕著に感じるようになるのだろうと推測しています。
だからこそこれからの人生の中で一番若い現在が、いろんなことに目を向けて、いろんなことを経験して、いろんなことを感じることができると思っています。また、そこから感動は自分や周囲を動かす原動力や日々の楽しみに繋がると思います。そんな感動を共有できる仲間が増えたら嬉しいなと思います。