国士舘大学体育学部卒業。新卒で某大手整骨院グループに入社し、柔道整復師免許を取得。院長、エリアマネージャーを経験後、コロナ禍に独立。
現在は、3店舗を経営しながら同業者にコンサルティングを行っている。
習得した治療技術は、JPR協会認定セラピスト、MSMメソッド認定セラピストなど多数。
僕の人生最初の成功体験の記憶は、親戚のおじちゃんが作ってくれた味噌汁を飲んだ時のことです。ある冬の夕方、キッチンで二人きりになり、初めておじちゃんが作ってくれた味噌汁を飲んだ僕は、「おじちゃんの作った味噌汁は、身体は温まらないけど心があったまるね!」と言いました。この言葉におじちゃんが満面の笑みを浮かべてくれて、僕はとても嬉しくなりました。これが僕の人生最初の成功体験で、誰かを喜ばせることの喜びを知った瞬間です。
この記憶が、僕が誰かのために尽力する原動力となり、現在の仕事に繋がっています。素直に笑ってくれたおじちゃんに感謝し、その瞬間を大切にしています。困っている誰かのために力を尽くす姿勢は、この経験から生まれました。
医療業界に携わる人は、基本的に優しい人が多いです。誰かのために貢献したいという気持ちが根本的にあるからです。
僕も、自分の時間とお金と労力を削って、ひたすら勉強し続けました。朝は早く出勤して先輩の仕事を全て終わらせ、先輩が出勤したら治療の練習に付き合ってもらい、業務後にはスクールに通って、スクールが終わったら職場に戻り、先輩の身体を借りて練習する。休みの日にも当たり前のように職場に行っていましたが、当時お付き合いしていた女性には申し訳ないことをしたなと反省しています。
しかし、その大変な時期があったからこそ、今の自分があるのは間違いないですね。独立した後は、メリハリをつけた仕事をすることでプライベートも充実していますし、そのおかげで提供する治療の質も上がりました。
スタッフにも家族や友人との時間を大事にしてもらいつつ、やる時はとことんやるというスタイルで会社を運営しています。
SDGsの考え方の中にある「健康と福祉」「働きがいと経済成長」の2点に対して特に力を入れたいです。
健康と福祉について、すべての人が健康な生活を送ることができるよう、医療サービスの普及、疾病予防、健康教育の推進をしていく必要がありますが、“健康”は人間の基本的権利であり、誰もが質の高い医療を受けるべきだと考えています。
ただ、質の高い医療を誰もが受けるべきとはいえ、保険制度の限界というものもあると思っていて、保険を扱うことにより限られてしまう治療の幅があります。私はこれを広げていきたいです。そうでないと、治る痛みも治らないですからね。まずは、保険外治療の持つ可能性を突き詰めていき、圧倒的な成果をもたらすことができれば、国の医療の質を高めることに貢献できるのではと考えております。また、将来的には義務教育に対しても介入していき、医療リテラシーを上げるための活動もしていきたいです。
そのためにも会社を成長させ影響力を高くしていくことが必要です。この整骨院や整体院の業界というのは兼ねてからブラックな労働環境が問題視されています。長い拘束時間・平均所得以下の低賃金、労働時間外の社内勉強会、休日に自分のお金を使って患者さんのために勉強しにいくという状況。間違いなく「働きがい」はあるのですが、正直言ってしまうとどこもブラック企業ばかりです。それでは働く人や家族はいつまで経っても幸せになれません。
適切な雇用機会の提供と労働環境の改善をすることが、継続的な経済成長の促進につながると信じ、弊社は日本一ホワイトな治療院グループを目指して日々成長しています。
「人口減少が進んでいる地域で消滅指定都市だから創業はやめておけ」「コロナ禍なんだからうまくいくわけがない」「資本金がないくせに」そうやって反対されてきましたが、お陰様で業績は右肩あがりで成長を続けています。
私が得た教訓は「その道で成功した人の言うこと以外聞くな」です。やるもやらないも全て自分が決めるわけですし、責任を取るのも自分です。心から「チャレンジしたい!」と思ったら、どれだけ周りに反対されても一心不乱に進むべきです。
そして、それを叶えるのは行動のみです。行動こそが、時代を先駆けるべき青年の責務だと信じ、力を合わせて国の礎となりましょう。熱意を持って真剣に取り組んでいれば応援してくれる人は必ず現れ、その輪は大きくなっていきます。
よく陥るミスが、成功した人の成功した後の行動を真似することです。それでは意味がないので、成功した人の成功する前にしていた行動を真似することも忘れずに。一緒に頑張りましょう。