金田隼人
kaneda hayato 金田隼人 株式会社ネームレス 代表取締役 http://nameless.work/

Profile略歴

1990年、埼玉県深谷市生まれ。
2011年、大学在学中に、フリーペーパーの発行、ビジネスコンテストやプログラミングコンテストの主催、地方大学とベンチャー企業のマッチングイベントをはじめとした企業の新卒採用コンサルティングを経験。その後、世界一周大学巡りを企画・実施し、複数社からスポンサーを募り23カ国50大学を訪問。
2012年、獨協大学経済学部経営学科を卒業。
2013年、株式会社営業課の取締役副社長就任。「営業学」の研究をテーマにPBLを活用した独自プログラムを大学教育機関・企業・大学生向けに展開。
2016年、株式会社ネームレス創業、代表取締役就任。NHK総合「旅旅しつれいします。」企画協力。大手企業・老舗企業など複数の企業や組織への新規事業に参画。
2017年、大阪イノベーションハブ初の東京担当プロジェクトディレクター拝命。
2018年、同郷の渋沢栄一氏に幼少時代から影響を受けており、起業における事業構想・投資・経営支援等の活動を本格始動。
2019年、組織改組の一環により株式会社ネームレスを再度設立、代表取締役に就任。プロデューサー教育メソッド「プロデュースシンキング®︎(プロデュース思考®︎)」の研究および研修事業を開始。PRODUCE THINKING LABプロジェクト始動。
2020年、起業家による社会彫刻・共存共栄プロジェクト「BLUE SKY UK」を発足。
2021年、株式会社TOKYO EDUCATION LABを共同創業、取締役副社長に就任。Team Energy株式会社に参画、執行役員就任。Columbia Business School Venture For All Program Japan 修了。
2022年、社会構想大学院大学 実務家教員養成課程 修了。CEOオーディション総合プロデューサー就任。iU情報経営イノベーション専門職大学客員教授就任。青楓館高等学院顧問就任。Team Energy株式会社 取締役CPOに就任。かわさきFMラジオ「夢と事業が育つラジオ」MC担当。
2023年、深谷市渋沢栄一政策アドバイザーに就任。一般社団法人PRODUCE THINKING LAB設立、代表理事就任。
2024年、事業構想大学院大学 事業構想研究科 修了(事業構想修士 / MPD取得)。深谷市教育委員会「ふるさと ふかや・渋沢学」推進会議委員 受嘱。
過去20社に創業時より資本・経営参画、50社の設立に関与。

現在の仕事についた経緯

同郷の渋沢栄一のように生きたいと思ったこと、大学在学中に世界一周大学巡りの旅を実施し教育課題に直面したこと、新卒で教育事業を立ち上げて多くの大学生とコミュニケーションを図り、向き合うだけではなく同じ先を見据えて伴走することが大事であると感じたこと、さまざまな自分自身の経験が今の仕事に繋がっています。
プロデュースというアプローチは個人・団体・組織の枠を超えて、様々なテーマに対して向き合い、価値を創っていくことができることが魅力的であり、名もなき個をどのように言語化・概念化・価値化していけるか常に真剣勝負であるため、今までの外から見ると一貫性のない活動が全て活きていると実感しています。

仕事へのこだわり

1つ目は、如何に「何者でもない」状態を大事にできるかを意識しています。
「何者か」になってしまうと、瞬間的な一歩を踏み出しにくいのではないかと感じます。本当に追求したいのは、挑戦したいことに対して伴走し続けるということであり、それがプロデュースなのではないかと考えています。そのような働き方をすると決めた以上は、「何者か」になってチャンスを逸してしまうことがないようにしなければなりません。今は様々な仕事やプロジェクトに関われる姿勢を意識することで、自分の仕事の幅を広げることに繋がるのではないかと考えています。
2つ目は、どのようなマインドで向き合い、どのような姿勢で臨むかを大事にしています。
スキルを磨くことだけに固執しすぎず、前提のマインドのあり方を意識して様々なプロジェクトに参画するようにしています。テーマに対して自分ごと化できているか、想いを重ねられているかに全てのプロジェクト活動の根幹は起因していると考えており、そこがブレていたり、定まっていないと失敗に繋がることが多いと感じています。
3つ目は、価値の種となる0.1は何かを常に問い続けることです。
すべての個には磨けば光る価値の種があり、それを起点に価値を創出していくことが大事だと捉えています。0→1ではなく、0.1を起点に1にしていくプロセスを組むことが価値創出においても発信する際のストーリーづくりにおいても重要だと考えています。なぜその人、あるいは組織がやるべきなのかという必然性を築く上でも重要な起点だと考えています。0.1は対話を通じて、注意深く傾聴したり観察したりすること、あるいは意識的にたくさんの行動量を積み重ねることでしか見出すことはできません。ですので、自分が納得するまで行動し続けることを大事にしています。

「SDGs」についての取り組み・考えなど

すべての意思決定や行動原理の軸には、社会をどう捉えて、どういう価値を残したいかという観点を持ち、会社づくりやプロジェクト参画をしています。
主に取り組んでいることは、教育とまちづくりに関わる取り組みです。
教育に関しては、幼小中高大そして社会人向けに様々なカテゴリーを対象に教育活動を推進しています。また、ふるさと教育、起業家育成、探究学習、プロデューサー人材育成、キャリアディベロップメントといった複合的で答えが明確にない教育活動をしています。多種多様な題材に対してコンピテンシーを設計し教育カリキュラムづくりを進めていく中で、教育活動を通じた社会のインフラの一つを支えることができればと考えています。
また、まちづくりに関しては、人口減や産業衰退といった課題に直面している地域に対して、どういった地域の未来を残したいかを軸に言語化し、それを実現するための活動を推進しています。地域会社の創設をし、そこに根差した観光、食、教育、コミュニティなどを領域にしたプロデュース活動を実践しています。

若者へのメッセージ

やりたいことを始めるのに名前なんて要りません。無名であろうが経験がなかろうが意思ある行動が挑戦であり、挑戦の連続によって自分の道を切り拓いていくことができます。
人生に正解はありませんし、社会が与えてくれることもありません。挑戦することこそが自分の手で答え合わせしていける唯一の手段だと思います。挑戦していく中では大変な時もあると思います。ですが、“大変”とは大きく変われるチャンスでもあります。常に景色を変えていきましょう。
人生は何も挑戦しないには長すぎて、何かを成し遂げるには短すぎると言われたことがあります。すべての人が等しく同じ時間を刻んで生きていますが、時間の使い方、ひいては人生の過ごし方は人それぞれです。
唯一言えることは、時間は誰も巻き戻すことができないということです。だからこそ今この瞬間を大事に、挑戦することを第一に過ごしましょう。何から始めたらいいかわからなければ、まだ話したことがない人とたくさん話をしてみましょう。今、目の前の困りごとを解決してみましょう。そこから感じ取れることが必ずあるはずです。
最後に、私もまだまだ挑戦の真っ只中ですし、まだできていないことも含めて、その過程を楽しみ、人生を謳歌しています。立場も年齢も違いますが、共に挑戦し続けましょう。