早稲田大学 理工学部 機械工学科卒業。
コマツ20年、クボタ8年、アクセンチュアとジェムコ日本経営でコンサル経験の他、商社勤務も経験。通算約37年間のうち、物流領域に約25年間従事。
2023年10月に起業。経営コンサルティング、COO代行、人財育成などを手掛ける。
著書「あなたは部下の本音を引き出せていない ~組織のパフォーマンスを最大化する~」(文芸社)
父から勧められていた出版を8年越しに実現したのを機に起業しました。
製造業に長く携わってきたことから、この国のモノづくりはまだまだ世界を席巻できるはず!と信じています。しかし、大企業や上場企業でさえ、勘に頼ったり、聞きかじりの流行語に踊らされている経営者が多いことを危惧し、正しい戦略への導きを支援することでニッポンのモノづくりをもっと元気にしたい!との思いでコンサルティングに取り組むこととなりました。
一方、同じ家紋の池田光政公(元備前藩主)の理念を継承し、人財育成の重要性に立脚した支援も通じて、組織を元気にし、起業収益力向上を実現させていくことにしました。それが社名の守破離の考え方でもあります。
「〇〇ありき」ではない、本質の見極めを大切にすることです。
個別の因子を定量化したうえで因果関係を点から線、線から面へとつなぎ、経営を俯瞰して本当の課題はどこにあるのか、そして正しい戦略は何かを視える化すること。そのためには業務を根底から見つめ直し、いかに簡素化・標準化するかが必要です。
ただ、それまでのやり方を変えようとすると必ず抵抗勢力にあいます。そこで、相手を慮った傾聴により合意形成を図っていくことが肝要です。それがつまるところ、デューデリジェンスであり、そうしてはじめて投資の見極めが可能となるのです。
では、正しい戦略へ導くためには何が必要か。それにはまず問題点の列挙から始め、要因分析を行い、その因果関係をつなげていく。それを整理することによって取り組むべき課題が明確となり、これでようやく正しい戦略へと導くこと、そして具体的な行動計画に落とし込むことが可能となります。
また、たとえ相手が経営者であろうが、現場に詳しい実務者であろうが、その人が口にする問題点や課題を鵜呑みにしてはいけません。その大半は「解釈」に過ぎず、「事実」ではありません。したがって疑ってかかることも忘れてはなりません。
さらに、相手の成功とは何か、それはその企業の収益力にとどまらず、サプライチェーン全体での発展にまで想像を膨らませ、幅広く質問できるように自分の引き出しも多く持たなくてはならず、そのために日々の勉強も欠かせません。自分の専門性を高めることも大切ですが、経営を俯瞰できるだけの、浅くても広い知見を身に付けることが必要でしょう。
繰り返しますが、問題と課題は異なる概念であり、それを見誤ってはならないのです。
社会課題はコストではない。
それに取り組むことが、長い目で見ればむしろ利益になる。
…善良な地球人であれば、SDGsは、もはや常識ではないでしょうか。
プロダクトアウトとマーケットインの対比を持ち出すまでもなく、選ばれる企業になるような取り組みが必要ですよね。企業間であろうが、国同士であろうが、利害関係はあったとしても、共存共栄するための工夫はあるはずです。
例えば物流2024年問題への取り組みとして、競合企業間での共同物流などは好例でしょう。
もちろん、ライバルを出し抜いて一人勝ちすれば一時的には気分が良いかもしれません。しかしそうした考え方は、いろいろな意味での資源、それは天然資源にとどまらず、人的資源さえも食いつくしてしまうであろうし、義理人情といった道理の面から考えても当然の帰結でしょう。
それよりも、限りある資源(人的資本も)、分け合って大切に使う・育てることが不可欠であるし、これは言い換えれば思いやりであり、愛情です。地球環境や企業間競争に愛情という言葉を持ち出すのには違和感を覚える向きもあるかもしれません。でも、相手を慮ることはすなわち思いやりであり、愛情であると言っても過言ではないと思います。
高度経済成長期を過ぎ、バブルも崩壊し、少子高齢化時代を迎えた今の日本は成熟期、いや、衰退期であるとすら言えましょう。衰退期に於いては、もはや共存競泳の実現に向けて忘れてはならない思想だと思います。
これは、ひとり一人の消費者でさえ、サステナブルな社会の実現に向けて課せられた義務であることを正しく認識し、行動することが不可欠でしょう。
人的資源も含めた資源を永続的なものにしていくために、SDGsは重要だと思います。
①たくさん失敗しよう。たくさん泣こう。
若者の特権です。いずれ許されなくなる時が来ます。挑戦し、失敗し、泣いて、成功へとつなげるための糧を得てください。
②もっと自信をもって、堂々と胸を張って、何事も言い切ろう。
「拝見させて頂きたいと思います」⇒「拝見します」が正しい日本語です。文字数を見ても無駄が多いことに気付きましょう。日本人の生産性は低いと言われないように。
③15秒ですべてを相手に伝えられるように訓練を積もう。
口頭でも資料でも同じです。訓練によって、埋没せず、覚えてもらえる存在になります。日本語も勉強し直しましょう。感動詞・形容詞・副詞は極力使わず、定量的に簡潔明瞭にを心掛けましょう。