星野雄太
hoshino yuta 星野雄太 株式会社Estrella 代表取締役 https://www.tres-estrella.com/

Profile略歴

日本体育大学体育学部卒業後、東京医療専門学校本科に進学。
大学卒業と共に新宿にあるスポーツマッサージ療院に入社。
カバディ日本代表・ヨネックス女子バドミントンチーム・國學院大學蹴球部のトレーナーを経験。
退社後は徳島ヴォルティスのトップチームにトレーナーとして4シーズン従事したのちに独立。
現在はオフィス・治療院・スポーツ現場など、どこでも施術ができるプラットフォーム、株式会社Estrellaの代表として活動中。

現在の仕事についた経緯

20代後半からぼんやりと「将来は独立して自分でお店を持つのが最終目標」だと思って働いていました。
それまでは体育会系・治療業界にしか身を置いたことがなく、経営やお金に関しての知識はほとんどありませんでした。
しかし、自分でお店を持つためにはただ治療ができればいいという訳ではなく、経営面の知識も必須となります。
仕事も忙しく、スクールなどには通えなかったため、読書を通じて独学で知識を得ていきました。
7年間マッサージ治療院で腕を磨き、徳島ヴォルティスというサッカーチームの専属トレーナーとして4年間働きました。
治療院で働くことと似ている部分は若干あるものの、全くの別業種のような感覚で新たな刺激を受けました。
このような形で治療院やスポーツ現場で働くうちに「多くの人間がいる場所はオフィスだな」と考えるようになりました。
昨今、働き手不足で1人あたりの仕事量は増え、人材確保も難しくなってきています。治療院に行きたくても行く時間がないという声も聞いてきました。
それを踏まえ、オフィス・治療院・スポーツ現場で施術できるプラットフォームを作ろうと考え、現在に至ります。

仕事へのこだわり

新人の頃は「1番になる」や「すごいこと・大きいことをする」、「休まず働くことが美学」という考えで日々働いていました。
もちろんこの考え方は今の自分にとってプラスになりましたが、同時に偏った考え方だったと反省もしております。
いつのタイミングだったか忘れてしまいましたが、様々な人と出会い人脈を広げ、多くの本を読んだことでこの考え方は変わっていきました。
以降、仕事を選ばず必要されるところで精一杯働くという考え方がベースとなりました。
この考え方になった影響なのか分かりませんが、元々の尖った性格からかなり丸くなった実感はあります。
生活の中心が仕事なので、プライベートにも波及していったのかもしれません。
仕事については、上手くいかないことも多々ありますが、やりたいと思っていた業界で働けていることもあり、ずっと好きで働いています。
友人と飲みに行っても仕事の話になると愚痴ではなく前向きな会話が多く、他の会話より熱が入ります。今も将来の夢は学生の頃のようにワクワクしながら話しています。

「SDGs」についての取り組み・考えなど

SDGsという言葉は知っており、電車に乗った際に同じ車両にいらっしゃる方がスーツにバッジをつけているのを見て、存在は身近に感じていましたが、具体的な行いはわからない状態が続いていました。
地球規模で一個人としては事が大きすぎるなと、他人事になっていた時期もあります。
しかしよく調べてみると、ミニマムではありますが個人として取り組めるものがいくつもあるなと考えるようになりました。
ありきたりかもしれませんが、募金や寄付をしたり、物をすぐ捨てずに2次利用したりすること、食事では必要な分を用意し、残さず食べることもSDGsに繋がると思います。

弊社として直接結びつくことではないかもしれませんが、
3.すべての人に健康と福祉を
8.働きがいも経済成長も
は関わることができる目標だと思っています。2030年までにどれだけ達成できるかも弊社の役割の一つかもしれません。
「私には関係ない」ではなく、自分事として捉えSDGsの発展に寄与していきたいです。

若者へのメッセージ

私は4つの事を皆さんにお伝えしたいです。

1.夢や目標は常に発信しよう
2.人の縁は大切に
3.いつでも素直に謙虚に
4.できない理由探しより打開策を常に考える

私も小さい頃は本気で「Jリーガーになる」と公言していました。
年齢を重ねるに連れて、夢や目標を周りに発信することが減っていったような気がします。
心の中では持っているのかもしれません。しかし周りに発信しないと伝わらないですし、発することでその夢や目標を叶えるための協力者が現れるのです。
夢や目標は恥ずかしがらず、怖がらずに伝えていくべきです。今の私の目標は日本を健康体にしていくことです。

少し重なってしまいますが、人の縁は大事にするべきです。
人はなにかしらの組織に属している、または属していた経験があります。家族や学校、職場、趣味、お酒の場など色々あると思います。
そして現代はインターネットを通じて世界中どんな人とでも繋がれる世界になりました。人は一人だと何をするにも限界があります。そんなときに助けてくれるのは人です。
私は若い頃、“縁は大事”と聞いていても、築いてきた人間関係を何度も壊してきた経験があります。そんななか、本当に“縁が大事”と思えたのは徳島で働いているときでした。今まで行ったこともなく、知り合いもいない場所に引っ越した矢先にコロナ禍がやってきました。仕事も不慣れで、近くに誰もおらず苦しい日々が続いていました。そんななか助けてくれたのは友人たちです。オンライン飲みをして他愛もない話をすることで私の心は救われました。だんだんとコロナ禍での活動様式が変わっていき、徳島でも友人ができ、今でも大切な地となっています。

3番目は、いつでも素直に謙虚に。これは聞くのは簡単ですが、なかなか実行できないことでもあります。それは人間には感情があり欲もあるからです。また“謙虚”と“遠慮”は紙一重で全くの別物です。これは話すと長くなるので、ぜひアダム・グランド著のGIVE&TAKEを手に取り読んでみてください。私はこの本を読んで以来、考え方が良い方に変わったと実感しています。

最後に伝えたいことは、“できない理由探しより打開策を常に考える”です。ある意味一番伝えたいことかもしれません。世の中できない理由(=言い訳)ばかり述べる人が多くいます。これは簡単ですし、誰でもできることです。なので“どうしたらできるか”というマインドで何事も行うよう意識を向けてほしいです。誰でもできることはしっかり行い、誰かが行うことに目を向けて突き進んでほしいと思います。

長くなってしまいました。
人の無限の可能性を信じて夢に向かって羽ばたいてください。
私も夢に向かい、羽ばたいている1人です。
つたない文章を読んでいただき、ありがとうございました。