創価大学経営学部卒。新卒で某OA機器メーカの販売子会社に入社。代理店営業を3年間経験後に、株式会社さくらほりきりに入社。通販課・店舗・営業課などを経験し、2013年11月に社長に就任。
社会人として入社した会社では、営業を経験しました。
様々な課題を感じながらも仕事に取り組んでいく中で、仕事に対する「やりがい」を考えるようになりました。
結果を出して自分を評価してもらうことは大事ですが、「その評価を得ることを目的として頑張るべきなのか?そこに仕事に対するやりがいがあるのか?」と考えるようになりました。
そんな時にふと、父が設立したさくらほりきりのことが頭に浮かびました。
お客様に「作るよろこび」を提供している会社であり、喜んでもらえる為であれば仕事のやりがいを感じながら頑張れるのではないかと思い入社しました。
仕事として取り組まなければならないのであれば、どうせなら楽しいと思えるように取り組みたいと意識してきました。同じ漢字ではありますが、それは決して「楽」ということではなく、いかに楽しいと感じながら仕事ができるかが大事だということです。
楽して給料をもらえれば良いと考えることもできますが、それでは仕事に対してやりがいは持てないでしょうし、せっかくの自分の大切な時間を無駄にしてしまうことにもつながるかと思います。どうせ仕事として同じ時間を使うなら、“どうすれば楽しいと感じられるか”を意識して取り組むことが大事だと私は考えます。
自分が頑張ったことで、他の人に感謝されたり、認められたりすると、“楽しさ”を通り越して、頑張ってよかったと、より“幸せ”を感じられるようになります。
そういう思いを自分だけでなく、一緒に働く人にも感じて仕事をしてもらったほうが良いですし、切磋琢磨しながら結果を出していけるように取り組むことが仕事のやりがいにつながっていくと思います。
みんな幸せになりたいと思って頑張っていると思いますが、誰かが「はい、あなたの幸せはこれだよ、じゃあプレゼントするね」と目に見えてあげられるものではないので、自分の心が幸せを感じることを自分で掴もうとしないと幸せは感じられません。
どんな些細なことでも、幸せを感じられる気持ちを忘れずに、仕事を楽しく思う心を磨いていきたいと思います。
当社は創業当時からの企業理念として「作るよろこび」を掲げ、たくさんの方に何かを作ることを通して喜びと感動を提供することを目指してきました。
時代とともに世の中も大きく変化してきましたが、これからの時代は生成AIをはじめとするデジタルを使いこなし、効率化していく時代になると思います。
しかし、デジタル化すれば人々が今よりも幸せを感じられるようになるかというと、私はそうは思いません。
それでも時代の流れとしてデジタル化は必須だと思います。だからこそ、今以上にアナログの価値が見直され、さらに付加価値を感じられ、必要とされる時代になっていくはずだと考えています。
我々が結果として販売しているのはクラフトキットですが、それはあくまでも手段であり、本来の目的として提供しているのは「作るよろこび」を通した喜びと感動です。
地域の人との繋がりが薄くなっている現在において、クラフトキットを用いて、集まって一緒に作ることでコミュニティーを活性化させることができます。また、障害者や高齢者が「自分にも作れた」という感動を味わうことができます。
私たちはSDGsという言葉が生まれる前からそういったことに取り組んできた会社組織であり、創業当時から変わらぬ企業理念です。
この企業理念を根本に、様々な社会課題に対して社会全体がより良くなっていけるように取り組んでいきたいと考えています。
今の時代はどんどんと変わっていて、この先がどう変わっていくのかを正確に予測できる人は殆どいないと思います。だからこそ、親世代の価値観が必ずしも参考になるとは限りません。
ある本で読んだ話ですが、『自分の夢を話すと殆どの人は「そんなことは無理だからやめた方がいい」「馬鹿なことを考えるな」というような否定的な意見しか言いませんでした。ただ、その否定した人たちは皆、同じことを目指していた訳ではありません。挑戦したことがない人達の意見だったのです。本当に聞きたかったことは、否定ではなく、どうすれば実現できるかを真剣に考えてくれるアドバイスでした。』という内容でした。
これからの時代はまさにそうした誰も経験したことがない時代になっていくと思うので、自分を信じて挑戦していくということが大事だと思います。ただし、やはりアドバイスを受けることも重要です。特に、実際に経験して成功した人に聞くということが大事だと思います。
自分の夢を掴むという信念を持ち、情熱をもって行動していければ、夢をつかめる可能性は広がっていきます。最終的に夢が叶わなかったとしても、そこにかけた情熱は何物にも代えられない、自分を作ってきた財産になると思うので、何事にも情熱をもって取り組んでほしいです。