獨協大学法学部法律学科卒業。新卒で西濃運輸へ入社。現場で下積みし、いくつかの店で管理職を務めた。その後、2020年よりラストワンマイル領域の物流に携わり、現在のココネット取締役社長就任に至る。
新卒で、西濃運輸(現セイノーホールディングス)に入社しました。セイノーグループは、戦後いち早くトラックによる長距離定期運行を実現した会社で、全国にネットワーク化した自社幹線輸送網を強みに、今では3万台以上のトラックを保有し、物流を通じて社会を支える存在に成長してきた会社です。
本社は、私の出生地である岐阜県大垣市に構えています。
大垣市にはわたしの母の実家があり、幼少期の夏休み・冬休みといった長期の休みにはこの地で過ごすことが多く、また、定期的に母の実家から自宅に届く生活支援物資(お米や野菜)は西濃運輸の「カンガルー便」でした。配達のお兄さんを待ち構え、御礼のコーヒーを渡すのが楽しみで、「大きくなったね」などと声を掛けて貰うこともあり、小さい頃からとても身近に感じる会社でした。
新卒で西濃運輸に入社でき、社内では現場と呼ばれる店所の仕事に長く携わりましたが、4年前に「セイノーホールディングス ラストワンマイル推進室」のメンバーに加わったことをきっかけに、現在は、ココネットの責任者として事業の拡大を進めています。
私の仕事へのこだわりは、社名に込められた思いを継承し、コミュニティ・コンシェルジュ・ネットワークを更に大きく成長させていくことです。
ココネットの社名は、コミュニティ・コンシェルジュ・ネットワークの頭文字をとってコ・コ・ネットと名付けられました。
ハーティスト(弊社配送スタッフの呼称)が、お届けを通じてご利用者様と繋がり、配達する際に「ありがとう」とか「助かったよ」などの少しの会話で、心が温まったり安心出来たり、お届けを通じて「心豊かなくらし」の支えとなっていきたいという思いが込められています。
現在、このコミュニティ・コンシュルジュ・ネットワークは1300名を超える規模にまで成長してきており、今日も全国でたくさんのハーティストが、地域の方々のために、お届けをしてくれていることには感謝の言葉しかありません。
買い物に不便を感じている方々がこれからも安心して暮らしていけるよう取り組みを進め、「買い物弱者」という言葉を日本社会からなくすことを最終目標としています。
全国には824万人の買い物弱者の方がいるとされますが、ビジネスケアラーの方、子育てをされている方、共働きの方々は、この数値に含まれてはおらず、買い物に不便を感じている方は1000万人を超えていると推測しています。
一方で、人口減少により過疎地域をはじめ地方自治体の舵取りは難しく、電車やバスといった公共交通機関のサービスレベルの低下、商店・スーパー・薬局など生活インフラの衰退が社会問題になっています。
このような時代だからこそ、食や薬といった生活していく上で欠かせない商品をお届けできるネットワークは、今後、地域社会を支えるという重要な役割を担っていくものと考えられます。
2024年問題、物流危機など物は届かなくなると言われていますが、わたしたちは、自社雇用スタッフによるサービス提供に拘り、一方ではグループ会社あるいは同業他社とも連携を図り、買い物にお困りの方々へ生活必需品をお届けし続けることができる持続可能なお届けサービスの維持・拡大を目指していきます。
「仕事の経験を通じての人間形成」
何のために仕事をしているかと問われれば、「お金のため、生活のため、休みの充実のため」いろいろな回答が出てくると思います。全て正解でまずは目的を持っていることが大事です。
私自身の仕事の目的は、「家族の為」「世の為」「人の為」であり、若い頃と比べると大きく変化してきました。
仕事はうまくいくこともあれば、うまくいかないこともあります。時には心が折れそうになることもありますが、成功体験だけでなく失敗体験を含め、経験の積み重ねは全て自らの糧となり、自身の人間形成に繋がっていると考えています。
物流業は、他業種・他業態の方々と仕事をする機会が多く、社内だけでなく社外においてもたくさんの経験を積むきっかけを与えてくれています。
家族の為、世の為、人の為という私の目的を実現できる環境を与えてくれる会社に、常に感謝の気持ちを持っています。皆様も感謝の気持ちを持ちつつ、ご自身の目標・目的を叶えていってください。応援しています。