原英洋
hara hidehiro 原英洋 株式会社ふらここ 代表取締役 https://www.furacoco.co.jp/

Profile略歴

祖父:原米洲(人間国宝)、母:原孝洲(女流人形師)。
日本慶応義塾大学経済学部卒業後、大手出版社である集英社に入社。1987年の父親の急逝により、家業である人形専門店に入社。1988年、専務取締役就任。2008年に独立して株式会社ふらここを創業。女性活躍推進活動に注力し、2015年に経済産業省『ダイバーシティ経営企業100選』の認定を受ける。
スタッフ全員に光をあてたチーム体制を大切にし、人形業界全体の再興を見据え、「お客様に望まれる商品が多く作られるようになれば、業界も元気が出てくる。その先駆けになるものづくりを進める。」ことをモットーとし、日本の美しい文化を次世代に伝えていくことをミッションとする。

現在の仕事についた経緯

大学を卒業して2年目、23歳の時、父が急逝したことがきっかけです。母をサポートするために日本人形の製造販売を行なう家業に入りました。
実は、私は大学を卒業して社会に出た時には、親の仕事を継ぐ気は全くありませんでした。作家になることが夢でした。
しかし、父の急逝を機に家業を継ぐことになった時、夢が絶たれて悶々としている中で、“自分は何のために作家になりたいと思ったのか”と自分自身に改めて問うてみたのです。
そして、私が書く文章を通して多くの人々の心を癒したいと思っているということが明確になった時、だったら人形を通して、その夢を実現すればいいじゃないかと思えるようになりました。

仕事へのこだわり

家業に入り、24歳で専務取締役に就任し、経営の勉強をしながら必死で家業の経営に取り組みました。
そして、35歳までの約10年間で3,000冊のビジネス書を読み、また経営に関わる勉強会に通いました。そこで身に付けた知識とスキルが今でも私の経営を支える基礎力となっています。

「SDGs」についての取り組み・考えなど

弊社にとってのSDGsは、雛人形や五月人形やブライダル人形など、親と子の深い絆づくりに貢献できる商品とサービスを提供し続けることです。
このビジネスを通して、人々が平和で安心して暮らせる社会を実現したいと考えています。

若者へのメッセージ

自分自身が得意なことや好きなことを通して、世のため人のために役立つあり方・生き方を追求していくことが、ひいては自分自身の可能性を切り拓き、幸せな人生に繋がる近道だと思います。