藤井志郎
Fujii Shiro 藤井志郎 株式会社キマルーム 代表取締役 https://www.kimaroom.co.jp/

Profile略歴

2009年、同志社大学社会学部メディア学科卒。
株式会社リクルートグループを経て、日本たばこ産業株式会社、ソニー株式会社にて国内外の経営戦略の業務に長く従事。
2020年6月に株式会社キマルーム入社。コーポレートを管掌し、経営管理、各種プロジェクト推進、M&AおよびPMIを担当。

現在の仕事についた経緯

大手メーカーでの経営戦略の仕事を長くしておりましたが、35歳までにベンチャーでチャレンジしたいという想いが強くありました。
転勤でかなりの回数の引っ越しをしており、比較的不動産業界との接点がエンドとして多く、不動産業界にはもともと強い興味があり、またDX化の白地を非常に感じていました。
不動産業は人の生活や会社の事業の根幹を支える社会的意義の大きいマーケットですし、深く知れば知るほど面白さを感じ、テクノロジー×不動産業の軸で色々な会社様を見た中で当社に入社いたしました。

仕事へのこだわり

大事にしている点は大きく3点です。

①できない理由を述べるのではなく、やれる方法を探す
どの会社でも、「できない理由」ばかりを立派に述べたり、「過去こういうやり方だったから」と過去に捉われて新しいことに挑戦しない人がいると思います。見ていてカッコ悪いですよね。
どんなに小さくてもいいので新しい付加価値を作っていくことが仕事だと思っています。できない理由は誰でも言えますし、そんなところに思考と時間を使うのはもったいなく、結果が出ない or 変わらないので自分の時間はそこに投下しないようにしています。

②傾聴力×謙虚さ(=成長力の源泉)
日本プロ野球界に多大なる功績を残した野村克也氏も引用した「我以外皆我師」という言葉、本当にその通りだと思います。自分の考えに固執し、フレキシビリティを失うと自分の成長は間違いなくストップすると思います。役職、年齢、業界関係などに捉われず色々な人に会って話を聞き、自分の考えをUpdateしていく、ということは大事にしています。
特に今は代表取締役の立場となり、自分が正しいと思ってしまうと自身の成長だけではなく、会社の事業は停滞すると強く考えています。だからこそ会社は色々な領域で知見のあるメンバーに参画いただくわけで、集合知でいいアウトプットを「会社として」出していきたいと考えています。会社の成長のためにもここは今まで以上にやっていきたいと思っています。

③評論家にはならない(“知っている”と“できる”には大きな差がある)
出てきたアウトプットに口だけ出す、みたいな人間にはならないように気を付けています。
知識をInputすること自体は大事なので、私も時間を見つけて年間300~500冊くらいは本を読みます。ただ、もっと大事なのは企画書など何でもいいので「アウトプットを自分で出す」という習慣をつけることだと思います。
ちゃんとしたアウトプットを当事者意識を持って出そうと思うと結構大変です。色々な人を巻き込む必要があるからです。しかし、構造化力、課題仮説を出す力、論点整理力、PJT進行力など様々なスキルがつき、非常に学びが多いです。そういう働き方を特に若い時にしておくということが大事だと思っています。
話を聞いていて「実績がある人」「できる人」が語る話は中身があると思います。自分もそういう人になれるよう更に努力をしていきたいと思っています。

「SDGs」についての取り組み・考えなど

当社はテクノロジーを駆使し、労働集約性の高い業務や特にその中の非コア業務をシステムで代替し、お取引先様や不動産業界全体の生産性をあげていくところを事業ポートフォリオの中心に据えています。業界課題にミートしたサービスを展開することで、業界全体の生産性向上を図り、またそこで働く方々の非コア業務を削減し、クリエイティブな時間に変えていく、そういった一助になりたいと強く思っています。
また、当社の展開する電子申込・契約のサービスは全国3.5万店舗の不動産会社様でご利用をいただいており、更なる展開により業界のデファクトスタンダードを目指しています。不動産業界は「紙」が多いと言われて久しいですが、しっかりとDX化を促進することで業界のペーパーレス化にも寄与していきたいと考えています。

若者へのメッセージ

若者へのメッセージなど言える立場にないですが、同じ時代に生まれ、同じ時代を一緒に生き、一緒に社会をよくしていく同志として、最後に一言お伝えさせていただきます。
私は、変えるリスクより変えないリスク、挑戦するリスクより挑戦しないリスクの方が大きいと思っています。
仕事へのこだわりでも書きましたが、「できない理由を述べるのではなく、やれる方法を探す」の意識で、目の前の人、目の前の仕事、目の前の事業を良くしていく、そういった同志が増えれば増えるほど世の中は良くなっていくと考えています。
人生・仕事でも色々な困難に直面すると思いますが、前向きにくじけず、明るく困難を楽しみ、よりよい社会を皆さんと一緒に創っていくことができたら嬉しいなと思います。