中央大学商学部会計学科卒業後、株式会社船井総合研究所に入社。「エステティック業界の健全化」に使命感を感じ、エステティック業界のコンサルティングを立ち上げる。2009年8月同社退職後、オーガニックコスメの魅力に惹かれ、新しいエステティックサロンを追求するため、株式会社ES-ROOTSを立ち上げ、代表取締役に就任。2010年1月に東京都目黒区にオーガニックコスメ&エステサロン「フルーツルーツ」をオープンさせる。第2回エステティックグランプリでは、モデルサロン部門、フェイシャル技術部門で2冠を受賞。ビューティーワールドジャパンのメインステージ、たかの友梨ビューティクリニックなど、様々な講演講師も務める。一般社団法人エステティックグランプリの2代目理事長も務めた。
著書に「サロンはスタッフ育成で99%決まる」「サロンとスタッフが輝く28+8の成功法則」「愛されるエステティシャンの秘密」がある。
新卒で入社した経営コンサルティング会社で、美容業界を担当しておりました。在籍中に多くの美容業界の企業に関わる中で、自分自身でブランドビジネスに挑戦してみたくなり、思い切って独立し、現在に至ります。
社会性と中立性のバランスを取った仕事をすることです。社会性ばかり重視して収益性が弱ければ事業として継続しませんし、逆に収益性ばかり重視して、社会性を疎かにすれば仕事にやりがいを感じなくなってしまいます。そのバランスを取りながら仕事をすることが大事だと考えています。
1. 日本の生産者さんを支援する「規格外フルーツ」の展開
日本の生産者さんの生産現場では、傷や形の大小、形の不揃いなどで買い手がつかず、廃棄処分されてしまうフルーツが少なくありません。しかし、これらのフルーツも生産者の方々が1つ1つ愛情を込めて育てたものです。フルーツルーツに使われているフルーツの大半は、そんな規格外のフルーツを加工して新たな命を吹き込んだものです。このような地道な活動により、生産者さんの支援、そして食料自給率の向上に少しでも貢献したいと考えています。
2. フルーツルーツの環境配慮
フルーツルーツのすべての製品は、自然の恵みの上に成り立っています。その自然を少しでも守るため、自然環境に配慮した取り組みを行っています。販売する製品はオーガニックを追求していくことはもちろんのこと、オーガニックの素晴らしさの啓蒙を行っています。そして、誰にとっても使いやすく、シンプルなパッケージを採用し、華美な包装は極力抑えています。加えて、オフィスや直営店の電気は全て自然エネルギーを活用し、直営店のリネンなどもオーガニックコットンを採用しています。また、フルーツルーツ本店では、ショッピングバッグを有料とさせていただき、少しでも環境配慮に貢献したいと考えています。
3. フルーツルーツのウェルフェアトレード
日本には、福祉作業所が全国に1万ヵ所近くあります。しかし、ここでは障害のある本人へのケアが優先されるため、工賃と呼ばれる給与は、生産性や効率性を追求する民間企業と比べると10分の1以下がほとんどです。このような福祉作業所のいいところは、「手間をかけられること」です。あまりに手間がかかりすぎて企業ではできなくなってしまった作業や、集中力が必要な繰り返し作業に向いている方も多く、昔ながらの消えゆく手仕事も残されていたりします。フルーツルーツでは、フルーツの洗浄・加工の一部を障害のある方々にお願いし、その個性や特性を活かしていただいています。
現代は、自分次第で何でも仕事にできる時代なので、何か自分が没頭できるものを見つけることが大事だと思っています。どんなにスキルがある人でも「好き」には勝てないと思います。まだ見つかっていない人は、とにかく行動量を増やし、人に会う、本を読む、旅をするなどを繰り返していると、見つかる可能性が高まってくると思います。