青木正之
aoki masayuki 青木正之 株式会社Ubicomホールディングス 代表取締役社長 https://www.ubicom-hd.com/ja/index.html

Profile略歴

1958年生まれ。1985年に株式会社ワールドの子会社である、株式会社ルモンデグルメに入社。最年少で取締役となり、1995年に親会社であるワールドに転籍。同時に阪神淡路大震災により打撃を受けた事業を立て直すため、情報通信産業に進出し、子会社を立ち上げる。
2007年に株式会社 AWS(現・Ubicomホールディングス)として独立。2016年にはマザーズ市場に上場するも、2017年に「Ubicomホールディングス」に社名変更し、東証一部へ市場変更。2022年には新市場区分「プライム市場」へ移行。

現在の仕事についた経緯

阪神淡路大震災の影響で壊滅的となった事業の立て直しを任されることになり、新規事業の立ち上げとして目を付けたのが情報通信産業でした。そこで、今後のマーケット拡大を見込み、株式会社ワールドと株式会社フォーバルの合弁会社を立ち上げ、事業推進責任者となりました。さらに、日本の少子高齢化によるソフトウエア業界のエンジニア不足に目をつけていたこともあり、ITソフトウエア産業への進出を決め、東南アジアに目を向けました。その際、IBMのOBより勧めていただいたフィリピンの会社(APTi-Philippines,Inc.)をM&Aし、後に株式分割をして独立しました。
また、医療業界においても少子高齢化の波を受け、日本は高齢化社会に突入すると思い、メディカルの事業を進める中、株式会社エーアイエスとの業務提携を行い、M&Aをしました。
現在も、両事業ともに、課題先進国日本の社会問題解決に資するビジネスを実行し続けています。

仕事へのこだわり

新人時代から上司の言うことはよく聞きましたが、そのままでは面白くないと思い、自分の発想を乗せてユニークなビジネスモデルを提案し、実行していました。
若い頃から独立したいと考えていましたので、様々な経験、成長ができると考え、社長以外の仕事は何でも引き受けてきました。
経営者としては、いかに仲間(社員)、ステークホルダーの方に幸せ還元ができるかにこだわっています。成長し続けるのは経営をする上で当たり前の話です。大事なのは社会から、「存在しないと困る」と必要とされ続ける企業であることです。だからこそ、私の経営の根幹には、「喜んでいただくこと」が1つの信念としてあります。

「SDGs」についての取り組み・考えなど

当社は、「テクノロジーコンサルティング事業」と「メディカル事業」の2つの成長性の高い事業を展開しています。その中で、課題先進国である日本の国際化、少子高齢化、医療問題といった社会課題に着目し、人材不足解決支援や医療最適化支援等に資するITソリューションの提供を通じて、社会とUbicomグループの持続的発展を追求しています。
そして、当社の事業発展が社会課題の解決に結びつくことが重要であると考えています。

テクノロジーコンサルティング事業では、17の目標のうち4番「質の高い教育をみんなに」5番「ジェンダー平等を実現しよう」8番「働きがいも経済成長も」に取組んでいます。
フィリピンでの約900名のグローバルIT人材(AI人材を含めた)育成、雇用そして女性管理職採用を行い、フィリピン子会社への設備投資を実施しています。

メディカル事業では、17の目標のうち3番「すべての人に健康と福祉を」9番「産業と技術革新の基盤をつくろう」13番「気候変動に具体的な対策を」に取組んでいます。
医療機関向け経営支援ITソリューションのパイオニアとして、AIを用いた医療機関、生保業界向け経営支援ソリューション(MightyCheckerEX・Mighty QUBE Hybrid・保険ナレッジプラットフォーム)の活用により、医師の電子カルテ入力や医事課のレセプト点検業務の効率化を行っています。また、生保業界の書類の郵送など紙でのやり取りを削減しています。これにより人材不足・労働力不足の解決、ペーパーレスに貢献しています。

全社での取り組みとしては、本社オフィス電力を100%再生可能エネルギー化してCO2の排出量削減(7番「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」13番「気候変動に具体的な対策を」)、女性取締役1名、女性管理職比率40%、育休・産休比率の向上、外国人従業員比率の向上(3番「すべての人に健康と福祉を」5番「ジェンダー平等を実現しよう」8番「働きがいも経済成長も」10番「人や国の不平等をなくそう」)に取組んでいます。

若者へのメッセージ

礼儀作法は大切ですが、昔の教育のように、3年間は我慢や忍耐をしなさい、修行をしなさいということを私は言いたくありません。自分を伸ばしてくれるところを選んでほしいと思います。
給料で仕事を選んだり、役職に就いて責任を取りたくないと言ったりする人が増加しているように感じますが、自身で目標を作り、がむしゃらにやりきること、変化を恐れず明るく前向きにチャレンジできる人が人生を謳歌できると私は思います。
若いというのは大変貴重な時間です。チャンスを与えてもらえる環境、そしてそのチャンスを更に結果に結びつけることで評価され、成長が描ける企業を選んでほしいと思います。
なぜなら、一度きりの人生だから。
個性を伸ばすためにも成長に貪欲に、ぜひ頑張ってください!