安達照二
adachi shoji 安達照二 有限会社SQUARE 代表取締役 https://square-tabi.jp/

Profile略歴

福岡大学附属大濠高校卒業後、1988年に株式会社HISに入社。熊本支店長、福岡支店長、九州中国事業本部次長を歴任。
1998年に退社し、2002年に有限会社SQUAREを設立。2024年現在、22年目を迎える。

現在の仕事についた経緯

旅が特段好きという訳ではなかったのですが、たまたま入社したHISで若いうちから要職に就き、養った経験やコネクションを活かして現在の会社を設立しました。

仕事へのこだわり

お客様の人柄を見てコースを考えることです。若いうちはそこまでできませんでしたが、30年以上やっていると、お客様の要望を聞いたり雰囲気を感じたりすることで、「このお客様はこのホテルがいいや」とか「このレストランは喜んでくれるだろう!」などイメージが沸いてきます。
ツアーコースはどこも同じような感じではありますが、私の場合は同じ目的地でも一人ひとり異なるコースを提案しています。それがリピートの秘訣です。
旅行会社にはいろいろな行先のパンフレットが並んでいますが、弊社には1枚もありません。それぞれのお客様の個性に合わせてコースを作成しているためです。

「SDGs」についての取り組み・考えなど

私が住んでいる九州は、ほとんどの地域が農村部で、観光とは縁がないと思われているところが多いです。しかし、私が思うに日本の工業技術が凋落する中、これから日本が誇れるのは農業技術だと思っています。
日本食が世界で注目されていますが、それを下支えしているのは素材であり、それを作っている生産者です。その中には伝統の生産方法や循環型有機農法などを取り入れた方も多く、弊社ではそのような技術を深堀りし、学びのある旅行企画を実践しております。そうすることで地方再生としての役割を果たすことができます。
さらに30年以上旅行業界に携わってきた私のディストネーションへの恩返し的な意味合いも含め、企画しています。
また、団体旅行においてはバスの排ガスで環境に与える悪影響の分を計算し、その分を環境維持活動をしている企業団体に寄付を行い、相殺する活動も行っています。

若者へのメッセージ

今の若い人にとっては現在の日本が現実なのかもしれませんが、私が若いころはSONYは今のAPPLEであり、半導体生産トップ10には日本企業が4社くらい入っていて、世界有数の技術大国でした。
しかし、たった20年で凋落してしまいました。長く世界を見てきた私は、アジアの変貌や勢いには危機感すら感じます。そういう意味では、皆さんには世界を多く見て、肌で感じて、考えてほしいです。
特に英語を話せる率は日本は世界でも最低レベルだと思います。まず英語から始めて視野を広げ、世界の人たちとコミュニケーションを取り、自分の考えも主張できるような人間になってほしいと思います。
現在このような人材を育てる子供向けのツアーを企画中です。
その様な中、私が住んでいる地域のサッカーチームに、私が今まで多くの大学生を送り出したフィリピンの語学研修のコネクションを通じ、オンラインでの英語レッスンをドネーションする事にしました。
それもマクドナルドでの注文の練習やサッカーの用語を英語で学ぶなど子供達が実践で使え、かつ興味が沸くようなメソッドを現在、フィリピンの語学学校と構築中で2024年のこの秋より実践し、将来的には、海外のサッカーチームと交流を図りたいです。